不自由さは心の豊かさと比例する。
2011年 03月 25日
車に乗れない。
ガソリンがない。
でも、足があって良かった。
娘たちと手をつないで歩かなかったら、
道端に咲いていたすみれの花を見つけられなかったから。
うちのテレビが震災で倒れ、壊れた。
壊れて良かった。
テレビで止まっていた娘たちとの会話が前より増えたから。
避難してきたこと。
家族が離れることの辛さが見に染みてわかった。
夫も子どもも両親も。
どれだけ大切なのかも。
そして、生まれ育った福島がどれだけ自分にとって尊いものだったのかも。
原発事故の見通しが立たない恐怖。
水の大切さ。
電気の大切さ。
ガスの大切さ。
人間がつくった、今までの生活。
どれだけ自分たちが贅沢をしてきたか、
よくわかった。
生きているということだけでありがたいとおもう。
この幸せに気づかずに一生を過ごしていたら、きっと後悔してた。
来週、故郷へ戻ります。
前にすすむために。