海を越えて・・・故郷ふくしまへのありがとう。
2011年 04月 13日
先日郵便局へお手紙を取りに行ったら、一通のエアメールが届いていました。
福島出身、現在はベルギーにお住いのhさん親子から。
遠く離れていても、こうして福島のこの地に寄り添ってくださる方がいること。
福島に対しての風評被害をなくそうと思っている方が海外にいらっしゃること。
とてもとても心強く思います。
昨日の発表で、今回の福島原発の事故は、
チェルノブイリと並ぶレベル7と公式発表されました。
これがどういうことを表すのか。母親として考えました。
ずっとずっと、考えてきたことです。
ベルギー在住、hさん親子
「むすめが描きましたー。
りんご きゅうり いちご。」
■伊達町の青豆を食べる娘。
思いっきり田舎の子です。
でも強い子です。
「福島の農家の皆さまへ
娘は青豆が好き!
これは伊達のもの。
あの農業生産者さんのお顔が浮かびます。
長六ちゃん、小野さん、
泣いてちゃ駄目よ!
今は絶望の淵にいる時かも知れない。
その深い悲しみと怒りに思いを重ねることなど到底できないけれど、
それでも私達はこの時代を生き貫いていかなければならない。
いつか再び来る素晴らしい収穫のために、土を耕し家畜を育て、
次の時代へと命を継いで。
辛い時は、こんな無垢な子どもたちの笑顔を見て元気を出してください。
福島で育まれた私は現在、ベルギーで生きています。
新しい命は、なんと美しく尊く逞しいのでしょう!
この小さな子どもから私は希望をもらっています。
小さきものが大人に与える勇気と力は、何ものにも負けない揺るぎない
意志となり、困難にも立ち向かわせるものであります。
健康に気をつけて。
そして無理は禁物。
出荷される物はしっかりと基準を明確にして。
台所を預かる主婦やその立場の人が安心するもの作りで、
安全性をアピールしてくださいね。
あぁ、早く福島の盛夏の桃が食べたいなぁ。
ベルギーの田舎から。
2011年4月6日 N.H」
↓↓↓↓↓↓
「ありがとうふくしまプロジェクト」
子どもたちのおいしいの笑顔と、「いつもおいしいごはんをありがとう」
そんなお手紙・メッセージを募集します。
農家さん、酪農家さん、漁師さんに応援メッセージを書こう!
詳細はこちら→☆
チェルノブイリ、というと私たちは原発事故以外、どういう印象を持っていたでしょうか?
「世界最大の原発事故があった場所」
「ほうれん草や牛乳を食べて、小児甲状腺癌が増えた場所」
「ヨーロッパをはじめ、世界規模で放射能をまき散らしたので
未だ近隣には全く立ち寄れない場所」
原発についての知識がなかった3.11前の私はこういう印象しかありませんでした。
そういう場所からもし、自分の子供のところにお嫁さんが来たとしたら。
親なら少し、躊躇するのではないでしょうか。
レベル7という現実が、どれほどのものなのか。
いくら数値が違う、原子炉の形状が違うといったって、理解してもらえるんだろうか。
もしも国際結婚したいと娘が言ったら、辛い思いをさせなくてはいけないのだろうか。
そんなことを考えた私への応援メッセージを頂いた気がした。
海外に住む方が、ひとりでも確かな情報を耳にすることを願うばかりです。
ありがとう、hさん。
いつか娘たちが大きくなったら、一緒に会いにゆきます。
福島にいらしたら、郡山のお友達と一緒に我が家にもお寄りくださいね。
笑いながら美味しいお茶を飲めるその日を、楽しみに。
開成山公園の桜を愛でながら、お花見もいいなぁ。