made in Fukushima。
2011年 04月 24日
お手紙をご紹介できなくて申し訳ありません。
すこしずつですが、いろいろなことが形になってきています。
この1週間、本当にいろいろなことを考え、悩みました。
でも、昨日KOCOラジ(郡山コミュニティー放送)のDonna CHIKAちゃんの番組で
「ありがとうふくしまプロジェクト」の想いを電波にのせてお話させていただいて
私自身の福島で「暮らす」ための光が見えてきました。
この福島に寄り添ってくださり、たくさんの情報をはじめ
応援のメール、コメントを頂きました。
なんとお礼を言っていいのやら言葉が見つかりません。
本当に、ありがとうございました。
少し長くなりますが、よろしければ今日の私にお付き合いください。
昨日はcocochiで開催された、
『須永和尚の食と心の放射能対策』に行って、学んでまいりました。
須永和尚が言われていたことで、すごく「安心」につながったこと。
■私たちが不安に思っているものは「見えない何か」ではなく、「地球上に存在する物質なのだ」ということ。物質なのだから、原理があり、対処法があるのだという点。
まず、元素記号の一覧表に基づいて、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムなどこれらがどういったものなのか細かく説明してくださいました。
■今回の問題は「原発事故による確率的被曝」であって、広島・長崎の「原爆による確定的被爆」とは全く質の異なるものであるという点。
今更、かもしれませんが・・・確定的影響というのは、ある一定の放射線量(しきい値)を超えて被ばくすることで、原子力発電所の原子炉内や原爆投下のような非常に高い線量を一度に浴びることでの障害。
一方、確率的影響というのは、放射能を浴びることによって私たちのDNAが損傷し、がんを誘因するという長期に渡る影響のこと。広島・長崎における調査では、200mシーベルト/年以下の被ばくでは統計的に有意ながん発生率の増加は見いだせなかったと言われています。
(ドイツニュースダイジェスト・Dr馬場のsprechstundeより。著者は、内科医、医学博士、元福島医大助教授。現ドイツ在住)
■日本人の食生活には、チェルノブイリの状況とは全く異なる点があるのだということ。
そして、私たちの体には、自然治癒能力があるのだということ。
日本人というのは、昆布、わかめなどの海藻類、梅干しや糠漬けなどの漬物、焼き魚、味噌汁、醤油などの発酵食品を多くとってきました。そのため、大人の甲状腺にたまっているヨウ素は十分な量を満たしており、放射性ヨウ素を取り込む隙があまりないそうです。ふくしまの恵みたっぷりで育ってきた私達には、もうすでに放射能をブロックする機能があると考えてよいのでは、ということです。
ただし、インスタント食品、甘い菓子パンやファーストフード、食品添加物を大量に摂取してきた方は要注意。
甲状腺のヨウ素が十分でない場合は空いているところに放射性ヨウ素が入り込みます。
チェルノブイリの時に小児甲状腺がんが増えた、という事実がありますが、これは何度も言うように格納容器のない原子炉がメルトダウンし、近づくこともできずに何週間も燃え続けた。
周辺の住民は何も知らされずに、普通の生活をし汚染された食べ物を食べ続けたため、子どもたちが犠牲になってしまったわけです。放射性ヨウ素による内部被ばくが原因です。
では日本はどうか。
事故後、対応が遅かったのは否めませんが、汚染された食べ物の流出を防ぐために出荷される食べ物については厳重なスクリーニング検査が行われ、数値もきちんと公表されています。
事故のあった原子力発電所から半径30km圏内の人や、数値の高い市町村の住民の方たちには避難措置をとっています。ここが、チェルノブイリとは全く異なるところです。
娘の通う、小学校からのプリント。
文部科学省の委託事業で「はかるくん」というガイガーカウンターを2週間
無料で貸してくれるそうです。校長先生が早くに申し込んでくださって、
校舎の隅々の線量を計り、このようにプリントして父兄に渡してくださいました。
文科省の安全基準はあるものの、市の教育長さんに直談判しに行かれた
ぴこりんさんのお話によれば、「子どもたちにとって危険だと思われることは
絶対にしません。独自の考え方で進めようと思っている。」と言ってくださったそう。
先生たちだって、大きな責任に押しつぶされそうになりながら、子どもたちを「守る」ことを
優先してくださっています。
そして、先ほども言ったように、放射能によって傷ついたDNAも自然治癒する能力が人間にはちゃんと備わっています。長期に渡り低い線量を浴び続けた場合でも、体が健康なら悪いものを排出したり、ブロックしたりできるということ。人間の体はそんなに弱いものではない。
信頼できるお医者様が福島から逃げていますか?
放射線技師の皆さんが、逃げているでしょうか?
ちゃんと福島に残っているんじゃないでしょうか。
そして一番納得したのは、和尚様のこの一言。
■心が被ばくすることが一番恐ろしい。
どうしても福島にいて不安が残るのならば、福島の食べ物を食べさせるべきではないし、小さいお子様がいるお母さんは特に他の土地に行って伸び伸び暮らした方がいい。
子どもというのは、母親の気持ちをダイレクトに受け止めます。
母親の不安や怒り、悲しみをキャッチすると、子どもは成長することをストップし、脳細胞が死んでゆくそうです。ましてや今回の大震災で、子どもたちの心は相当傷ついています。PTSDになる心配さえある。
母親の心の被曝は、子どもにとっては放射能より強いストレスとなり、そちらの方がよっぽど病気を増やしてしまう。母親が笑い、子どもと一緒に一生懸命遊び、美味しい食べ物を食卓に並べる。毎日、家族と一緒に、あははと大声で笑って「楽しく」生きる。そうして放射能に対する抵抗力を高めることの方が、よっぽど健康的ではないかと、心にストン、と入ってきました。
だったら私はこの郡山を離れ、他の土地で暮らしたいのか。
いいえ。答えは絶対に”No”です。
やっぱり私はここで暮らしたい。暮らしをしたい。
だったら、できることをやるべき。
EUをはじめ、フランスやドイツ、フィンランド各国の大使館などの情報もいただきました。
それを踏まえて思うのは、武田邦彦先生の見解とやはり近いということ。
不安になるから逃げたかったけど、子どもを守りたいのなら受け止めなくてはと思い直しました。
情報の出し方や基準の決め方、それは本当にへたくそだな~と思いますが
自分の国を信じられなくなっては何を信じるのだ、各国からの情報を読んでみて
そう思いました。
放射性物質がこの福島に降り注ぎ、放射能を発しているのは事実で、
だったら暮らしていくために、放射能と付き合う方法を考えようと。
・校庭の土を固めて、10cmぐらいをすくいとったら放射性物質は除去できる
だったら親たちも、手伝えることは手伝う。
・学校や幼稚園・保育園にガイガーカウンターを設置してもらい、定期的に線量を計る。
・なるべく家の周りや公園などを洗う(町内会などに提案する)。
・家の床を定期的に拭く。
・こまめに洗濯、そしてこまめにほこりをはらう。
・健康な体を作るために、健康な食卓を心掛ける。
・健康手帳を発行してもらい、定期健診を子どもたちに受けさせるような体制を作る。
・学校の屋外活動は校庭をきれいにするまで自粛してもらう。
もっともっと、生きるためにやれることはたくさんある、そう思います。
この笑顔を守るためだったら、私はどんなことでもやりたい。
家族は離れて暮らすことが一番辛い。
学童疎開、なんて私が辛すぎて出来ないなぁ。
和尚様の最後の一言をお借りして。
■知的に音痴のままわからなくて不安になるのは、心と時間の無駄遣いです。
知的バックグラウンドを得、知っていれば怖くない。
何があっても対処できる智慧があれば、自信が持てる。自信があれば何も怖くない。
そんなわけで、私は数値に振り回されて苛々することをやめました。
そして今日は、子どもたちと一緒に大口をあけて「がはは」と笑い、一緒に踊りました。
根拠はないけど、一番大切なことをした。
母としての精一杯の仕事をした自分を、褒めてあげたいと思います。
made in Fukushimaの私が本能的に出した、答えです。
↓↓↓↓↓↓
「ありがとうふくしまプロジェクト」
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一昨日の夜中、福島県浜通りが震源地の大きな余震がありました。
ベットに寝ていたものの、びっくりして飛び起き、ワンセグで震度を確認。
テロップを真剣に眺めていると「スクリーニング専科 営業中」の文字が・・・。
「こんなところができたんだ!」とびっくりしてよーく見ると、
「クリーニング専科」の間違いでした(笑)。
疲れているんだな~と思ったのと同時に、そんな自分がとっても可笑しくって
即Twitterでつぶやいてみる。
みんな余震にびっくりして起きていたみたい。
たくさんの方が笑ってくださいました。
決してネタではなくて、本当のことなのがまた可笑しい。
福島にいる人は、放射能用語にやられちゃってる人多いみたいですよ。