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猪苗代へ。

放射能の影響で体というよりは
私のメンタルが弱っています。

上娘が、「スカートが履きたい」と言います。
「いまここでは普通の暮らしはできないんだよ。
お洒落したいなら、他のところにお引越ししなくちゃいけなくなっちゃう。
ママはなるべくあなたたちを守りたいから、なるべくズボンをはいて。」
そういうと、
「普通の暮らしがしたくない人なんていない!」
そういってわんわん泣かれてしまいました。


これから暑い夏がやってきます。
マスクだって、布製の帽子だって、
”なるべく肌を露出しない服装”だって無理がでてきます。
雨がふったらレインコート、もまだ3年生だから受け入れてくれるけど
大人になるにつれ「かっこわるい」と思うようになる。
親の言うことより、お友達にどうみられるかを気にするようになる。
そんなの当たり前です。
これ以上、どうやって守ってあげたらいいんでしょう。


公園で遊んじゃダメ。学校の校庭で運動してはダメ。
大人は「放射能」の話ばかりして、「危ないから」と制限ばかりする。
外から放射線のストレスを受けているのに、実生活で子供たちは
もっと窮屈な思いをしている。

しかもこの事態はすぐに収まるわけではない。
ずーっと続くかもしれないのです。
そんなこと、専門家じゃない私にはわかりません。
考えるだけで気が遠くなります。


猪苗代へ。_f0177295_10255341.jpg

悪いことばかりではないのです。
実は、先日の小学校除染の結果。
4/18には1.5μSv/hだった学校の校庭が、5/12では0.99μSv/hまで
下がったのです。努力によって、確実に成果は出ています。
(ちなみに、表土は削っていません)
そのおかげで、校舎の中は0.08とか、0.06とか、とても低い数値になりました。
ほとんどを学校で過ごす子どもたち。
そこが安全な場所になるならば、やっぱり何でもしてあげるべき。
うちでも高圧洗浄機を買いました。


猪苗代へ。_f0177295_1026991.jpg娘たちをおもいっきり外で遊ばせたくて、昨日は猪苗代方面へ友人と行ってきました。
猪苗代の数値は0.1~0.2μSv/h。車で30分なんて信じられないほど普通で平和で。羨ましくて羨ましくて、本当に泣きたくなった。
でも、福島県が横長でよかったとも思いました。こうして猪苗代や会津に来れば、すこし息抜きできるわけだから。
なるべく県内のお店にお金をおとしたいとも思うし、毎週末公園通いして体を休めながら進むのがいいのではと。

猪苗代へ。_f0177295_10271678.jpgそう考えると、U.S.Aが「80km圏内は避難」と言ったことは正しかったのかぁ。
何度も何度も滑り台を滑って、キャッキャと大騒ぎの末娘。私たちはただ、こういう暮らしを望んでいるのです。
子どものころ共働きで忙しくしていた母が、おにぎりを握って、休みの日に連れて行ってくれた土合舘公園。紫陽花がとても美しく咲きます。青年会主催の紫陽花祭りで父がやきとりを焼いてくれたり、隣のおじさんがかき氷やわたあめを作ってくれたり。
もっと仕事の忙しかった父が、たまに連れて行ってくれた福島市にある児童公園。遊具が未だに50円で遊べる場所です。病院の帰りに母が寄ってくれた新浜公園。「ちょっとだけだよ」そういって母が、ご近所の廣瀬屋さんで団子を買って一緒に食べ遊んでくれたっけ。たくさんの尊い思い出があふれかえっているのに、そこが汚染されている事実が、私にはまだ受け入れ難い。
受け入れて前に進もうと必死にあがいていますが、日々潰れそうになります。
二本松や松川の提灯祭りは、今年はできるんだろうか。花火大会や夏祭りは?浴衣を着てわたあめを買ってもらう、あんな幸せだった時代を娘たちのために本当に取り戻せるんだろうか…。


もちろん、津波で被災した方たちの方がずっとしんどいと思います。
私たちには家もあるし、命もあるのだし、行動できる健康な体もある。
しかし、比べられない不安と苦しさが今、私達を蝕んでいます。

福島の母親たちは、そろそろ本当に心が折れそうです。
お引越しをしてゆく友人が羨ましく思える自分もいる。
それでも、親のエゴかもしれないけども、何とかここで暮らしてゆきたいという私がいる。


娘たちに普通の暮らしをさせてやりたい。
自分はもう何もいらないから、普通に安心してスカートをはかせてやりたい。
ただ、ただ。



■お知らせ 武田邦彦先生の福島講演


1. 二本松 夕方
日時  2011年5月16日(月)
    18時30分開場 19時開演 21時終了予定
場所  ウエディングパレス かねすい
〒964-0801 福島県二本松市向作田18-11 TEL 0243-23-3000
主催 未来復興研究会
    問いあわせ先  小林 ℡ 024-923-7502


2. 福島 午後
日時  2011年5月16日(月)
    14時30分開場、15時開演、17時終了予定
演題  「食と放射能」
場所  A.O.Z(アオウゼ)
福島市曽根田町1番18号 MAXふくしま4階 多目的ホール
Tel 024-533-2344
駐車場 MAXふくしま内の駐車場をご利用いただけます。
2時間無料 以降30分ごとに100円。
入場無料、事前の申し込みも不要です。ただし先着200名様となります。
サイトウ洋食店 代表 齋藤 正臣   Tel 024-521-2342



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by mikttymama | 2011-05-15 10:36

杜の都仙台+福島の小さなお料理教室CookingStudio I-e(イーエ)のうちごはん。


by ミキティママ