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福島産野菜のモニタリング結果から。

不安はひとつひとつ解消。
解消しては凹み、希望を無理やり見つけては凹みの繰り返し。
しかし、そうはいってもここに暮らしているのだ。
泣き言を言ってもはじまらないので昨日も「除染」。
パパがデッキの屋根とお庭を高圧洗浄機でしっかり洗ってくれました。
少しでも線量が下がりますように。


福島産のお野菜について、県のHPをもとに調べてみました。
「原子力発電所事故による農産物被害等関連情報」
そのままでは資料が見づらかったためEXELで並べ替え。

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まず、これらの野菜の分析の仕方について。
農産物安全流通課(024-521-7354)の担当の方にお電話して聞いてみました。

■週に1~2回、JAさんなどの協力を頂き、出荷するものに限り調査。
家庭菜園などのものはサンプリングしていない。
各市町村単位で、4~50品目を1種につき1点ずつ調査
■千葉の分析所で分析をしてもらっている(福島県では分析できる場所がないため)。
食べられる状態で、検体を分析
ほうれん草ならよく洗い、細かく切った状態で分析。
キャベツなら外葉を取って、中の食べられる部分を分析。
トマトなども洗ってから分析している。



サンプリングの場所などは市町村ごとに相談していただいているそうですが
県で、その野菜が最も取れる産地ということで指定してやっているそうです。
(県では詳細な住所を把握していますが、地区まで表示する義務は特にありません。)



で。原乳の時も書きましたが、NDというのは「不検出」のこと。
0.1ベクレル/kg以下であり、検出限界以下、ということです。
であれば、NDのものをセレクトして買いたいなぁ、というのが親心。
給食も心配ですから。

こちらは、「私自身が生活の中で家族のために安心したい」という主観で書いています。
いろいろな考え方があると思いますし、私は放射能汚染の専門家ではありませんから
心配な方は召し上がらない方がよいと思います。
不安に思って食べれば、それは決して健康的ではありませんし、
ましてや食卓に罪悪感を感じながら子どもたちに食べさせることがいいとは思いません。
心配ならば無理せずに、遠くのものを選んでおいしい食事を作ってください。
武田邦彦先生は「福島産は汚染野菜だから、食べるべきでない」とおっしゃっていましたが
私はこうやって地区ごとに安心できそうなものを選んでいければと思います。
武田先生のおつしゃっている、10ベクレル以下というのを基準に考えています。



現在、摂取・出荷制限が出されている野菜はコチラ。
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/subject.pdf

まずカブ
カブについては県内どこもヨウ素-131、セシウム-134、セシウム-137
ともにNDのみ。安心して食べられます。

次にほうれん草
ほうれん草は最も汚染されやすいと言われる、非結球性葉菜類のひとつ。
なっぱ、とか葉もの、と言われる野菜です。
ほうれん草については会津地方等を除いて県内産は出荷されていません。
会津地方の数値を見るとどの地区でもND。
こちらも市場に出ているものは、安心して食べられそうです。

そしてキャベツ
キャベツはよく幼稚園や小学校の給食に使うため少し気を付けて見なくてはと思います。
川俣町あたりの露地ものでもNDが出てきています。
県中・県南・会津地区のものは安心しても良さそう。
キャベツは結球性葉菜類と呼ばれるもの。白菜もそのお仲間です。
キャベツは比較的吸収されにくい性質の野菜だそうです。
(ベルラーシの部屋ブログさんより。)


ブロッコリーは、アブラナ科花蕾類という野菜。
郡山や須賀川などはNDなのに、それよりずっと南の
白河の産地から少量ですが検出されています。
たまたまホットスポットの産地だったりすると
こうして検出されるのではないかと思います(あくまで想像ですが)。
白河市のものは露地もので、基準値内なので現在出荷されています。
会津地方のブロッコリーはハウスものであり、NDなので
離乳食にはこちらのものを選んだ方がよいと思います。


次にニラ
ニラについては出荷制限等はありません。
我が家でもずっと食べてきました。
新地町でヨウ素が検出されている以外は露地ものでも全てNDとなっています。
安心して食べられると思います。


サヤエンドウ
マメ類については現在出荷制限等はありません。
ですが、県北のものについてセシウムが検出されています。
二本松市から南のものはND。
会津地方のハウスものも安心です。


アスパラガス
アスパラは、ハウスもの、露地ものともにND。
原発事故後の土壌で作られたものの、農家の方たちの努力によるもの、
そして吸収しにくい野菜だったのかもしれません(想像ですが)。
春のアスパラは冬眠っていた体を起こしてくれますから、食べたいと思います。


きゅうり
きゅうりは一度も出荷停止にはなっていません。
こちらも、吸収しにくい野菜のひとつなのかもしれません。
すべて値がND。そして、ハウスで作られているので安心して食べます!


トマト
トマトも出荷停止になっていない野菜のひとつですが
南相馬、いわき産のものに一部セシウムが検出されています。
ハウスであっても、閉め切っていた寒い冬と違って
今はハウス自体を開けて栽培するそうです。
いわき市の4/14のモニタリングと比較しても、
セシウムの量はあまり変化がみられません。
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/mon230414.pdf


水菜
水菜も吸収しやすい野菜のひとつ。
主な産地である、矢吹の水菜に少量のセシウムが。
ハウス栽培です。
セシウムは水に溶けやすいので、スープ等に入れるときは気遣ってください。
反対に、ゆでてよく水気を搾れば、気にせず食べられる量になるそうです。
(ベルラーシの部屋ブログさんより。)


レタスやリーフレタス
露地ものですが、すべてNDとなっています。
茨城のものが多く出回っているようですが、福島産でも安心しました。
農家さんの努力が、こうしてむくわれているのかなぁ。


ネギや玉ねぎ
南相馬や相馬市の露地ものもND。
出荷制限等も出されていません。
こちらも食べても大丈夫。


大葉
サイクルが早いのと、ハウスものしか出回っていません。
どれもNDです。大丈夫、大丈夫。


葉わさび
葉わさびも非結球性葉菜類。
県内ほとんどの地域で出荷されていません。
あまり、子どもが好んで食べない野菜だし、漬物にして水分を出せば
大人が食べる分には大丈夫みたい。


ベルラーシの部屋ブログさんを覗いてみると、やはり日本とは状況が違うなぁと感じます。
日本人はやっぱり細かいようですよ。


しかしながら…私はこれを調べるのにTotal・4時間ほどかかりました。
福島のお母さんたちはお掃除もしなくちゃいけないし、洗濯もいつもより
気をつかわなくちゃいけない。
こんなことを毎回調べているヒマはありません。
「安全」というなら、安全な理由を自治体や国が教えて欲しい。
知らなければ年間の累積被ばく量は増える一方ですから。
なんとかならないものかな~、この問題。
by mikttymama | 2011-05-24 21:55

杜の都仙台+福島の小さなお料理教室CookingStudio I-e(イーエ)のうちごはん。


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