人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ありがとうございました。

ありがとうございました。_f0177295_10124830.jpg

自主避難の記事につきまして、たくさんのコメントを頂きまして本当にありがとうございました。

皆さんのご意見や憤り、様々な立場からのお考えを読ませていただき、何といいますか、必要なことがより強く見えてきたような気がします。
そして、私のいる山形県の支援は福島県に住民票を残す私たちにとっても本当に手厚いものであり、支援してくださる側の苦悩や憤り、全く何もないで県外へ自主避難された方の大変さもよくわかりました。
そして自主避難したくてもできない方のたいへんな苦しみ。
これはもう、計り知れないのです。私も震災からそういう時間を過ごしてきましたから、身を切る思いで読ませて頂きました。
避難された方も避難しないと選択された方も、それぞれが日々辛い思いをされていること。
そして、家も財産も大切な人さえも、全て海に持って行かれた方たちのお気持ち。
震災から半年経って、今まで皆さんがどれだけの心労を重ね、それぞれの毎日を懸命に生き、たくさんのものを奪われ、もう心身ともに限界なのだということがよくわかりました。
私の実家は福島市の松川町というところで郡山へ嫁いで参りました。
伊達市にも、福島市にも川俣や飯野町、二本松や本宮、もちろん郡山にも友人、親戚がおります。
だから、避難しなくちゃいけないとか、そういう気持ちは全くありません。
我が家は娘たちに心配な症状がでたこと、そして私が放射能と向き合うことに少し疲れてしまったこと。それがきっかけですが、外から今の福島を見ることで、何かわかることがあるんじゃないかと思ったこともあります。

自主避難しましたが、私のやりたいことは全て福島にあります。
だから今も、福島に通いながら食の仕事を続けております。
少しですがそうして仕事をしておりますので、私自身は何とか食いつなげる状態です。
そのために、私の軽率な発言から、嫌な思いをされた方がいらしたこと、本当に申し訳なく思います。

自主避難の方たちの現状を書きましたのは、今迷っている方がもしお仕事を辞めてまで避難してきても、こういう厳しい現実があることをお伝えしなくてはと思ったからです。

そして、自治体からの支援を待つのではなく、今避難している方たちが横の繋がりを強くして、自分達が困っていることを少しずつ潰してゆくことで次に避難してきた方がもっと楽になるのではないかと。

また、福島に近い山形ならば「完全避難」という形でなくて、仕事を持っているお母さんが「週末避難」してきて少しだけ休むようなそんなサポートもできるのでは、とも。

山形県さんからの支援を当たり前だなんて思ってはおりません。
本当にありがたいことばかり。
「こういうときだからこそお互い様だよ」と、お知り合いになった山形のお母さんたちは皆おっしゃってくださっています。
山形は、そういうあったかいところで、本当にほっとしているところです。
ただ、支援の方のご提案を待つのではなく、私たち避難者の側からのニーズをお伝えすることも必要な段階になってきたような気がします。
折角ならば支援してくださる方たちと連携をとって、やれることはやれる人間が自分達でやって、やがて自立してゆくのが理想なのかもしれないな、とも。


皆さんが、率直に意見をくださったお陰です。
どのご意見をくださった方も、震災から半年経っても時間が止まっているかのような心境であり、原発事故とどのように向き合えばよいのか悩み、福島を想って心を痛め、日々懸命に生きてらっしゃる方ばかりなのだと受け止め、大切に読ませて頂きました。

どのお立場であれ、同じ県民同士我慢せずにその苦悩を話し合い、情報を共有し、何か出来ることをひとつずつやってゆくことしかない。

どこにいても、なにをしていても、そこにいる私は福島人ですから。


故郷を元のうつくしまに戻したい。
ただそれだけなのですから。
by mikttymama | 2011-09-12 10:12 | 考えること。

杜の都仙台+福島の小さなお料理教室CookingStudio I-e(イーエ)のうちごはん。


by ミキティママ