ツナガリ。

(よみがえりのレシピ製作委員会さん主催・母から娘へ受け継ぐ味
SlowFoodYamagata岡田喜志子先生作・いろいろ団子
2012.3.8、鈴川コミュニティーセンターお料理教室にて)

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もう少しで、あの日から1年が経つ。
テレビや新聞は、特別報道番組でいっぱいだ。


この1年、今までにはないくらいたくさんのことを考えた。
毎日、毎日、命とは何だろう、生きるとは何だろうということと向き合ってきた。
そして、幸せとは何だろうと。


自分は本当に中途半端だなぁといつも思う。
避難しているけど福島で「放射能と食」をテーマに仕事をしていて、
福島の食べ物を「大丈夫なものもたくさんありますよ」って宣伝している。

避難者の会などをやっていて、
山形へ避難した人たちが落ち着いて暮らせるように、
福島県に「県外避難者のために、ここはこうしてほしい」とお伝えしたりもしている。

一方で、「原発を今すぐ止めて!」そこには未だにベクトルが向かない。
こんだけ苦しめられたのだから、それは今すぐなくなったらいいと思うけど
目の前の大変な思いをしている人たちの生活に目を向けることだけで手一杯。

小さい子どもを抱えて未来を考え行動している人たちを見ても、
主人のことや主人の仕事での立場。父や母や、大切な友のこと。
いろんな柵みたいなものがあって自分にはできないなぁ…と思う。
そこまで大きく、広くは考えられない。

そんなわけで、あーあ、私って中途半端だなぁ、といつも思うのだ。


女性は、結婚すると「○○さんの奥さん」と呼ばれるようになる。
そして子を産むと「○○ちゃんのお母さん」と呼ばれ、
ちょっと仲良くなると「○○ちゃんママ」、
もっと関係が深くなると、やっと「○○さん」と言ってもらえる。
もっともっと仲良くなると、下の名前で「○○ちゃん」!
そうして積み上げてきた小さいけれど大切なコミュニティを、原発事故はバラバラにした。


放射能を、気にする気にしない。
福島産の食べ物を、食べる食べない。
洗濯物を、外に干す干さない。
東電の賠償金が、出る出ない。

福島を離れる離れない。



女性は共感し合うことで自分を支えている。
友達とお茶を飲むのもそういうことだ。
共感し合えないお茶会は、女性にとって苦しいものだと思う。


大切な人と共感し合えないこと。
これが一番、一番辛かった。体がバラバラになりそうだった。



たくさんの選択肢があり、たくさんの道ができた。
無茶苦茶だけど、私は全てを肯定したい。そういう考え方もあるよね、そうだねって。
中途半端な自分ができることは、福島の人たちが悩んで悩んで決めた、
全ての道にNoを言わないこと。


そして、福島の内と外を繫げること。
人と人、心と心を繫ぐ、そんな場所を作ること。
自分と違う道を選択したひとたちが何を望んでいるのか、
話しを聞きたい。そして、助け合いたい。

だって、同じ辛さを味わった、唯一分かり合える存在だと思うから。

繫ぎたい。福島を。もう一度、繋がりたい。
本当の復興は、そこから見えてくる気がする。
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Commented by 森おばさん at 2012-03-09 18:37 x
おひさしぶりですー!
私はどんなにか  どんなにか どんなにか mikittymama
が心を削りながら頑張ってきたか ずっと見てました。
中途半端・・なんて何をいってるの。貴方は本当に頑張ったじゃないの。(年上なのでちょっと 威張ってる。笑)私はいつも尊敬し 自分を振り返ってきましたよ。辛かったねー。悲しかったねー。お互い・・
仰る事。全てよくよくよくーーー理解できます。
あまりムリしないでね。少しは休んでね。
私・・応援しています!
Commented by donna at 2012-03-09 22:13 x
一年間頑張ったね。
イッパイイッパイ一緒にないたね。
でも1年、なんとか今日は笑っていられるね。
よかった。

あたしもいつも講演でラジオでミキティママと
同じことをいって回っています。
ビックリすることに2日前の日記に
同じことを書いていました。

1年間一緒に悩み苦しんで来たミキティママ
北海道と山形で場所は離れてしまっているけど
1年後にいきついた答えた一緒だったことが
すごくすごく嬉しいデス。

これからもがんばりましょう。もう一年。まだ一年。
わたしたちの未来はこれからです*
敬意を込めて、ありがとう。
Commented by harun at 2012-03-09 22:39 x
ミキティさんと出会って、まもなく一年。頑張り続けるあなたの姿を見続けてきました。選択肢が広がるなかでも、ミキティさんとしての最善を選び取り、苦闘しながら歩まれている姿に、尊敬の念を覚えています。

中途半端なんかじゃない。ママとして、奥さんとして、そして一人の女性として、一人の人間として、真摯に道を切り開かれている。どうか自信をもって、でも無理しすぎないで、ミキティさんご家族の未来を見つけて行ってください。
Commented by mikttymama at 2012-03-14 13:06
森おばさんさま。

うぅ。ありがとうございます。
本当に、お互い、苦しかったですね…。もっと繋がっていけたらいいのにと想いが先行してしまうのですが、今年はそんな場所を作りたい。そして、森おばさんにもお会い出来たら、と思います。
Commented by mikttymama at 2012-03-14 13:07
donnaさま。

いつもありがとう。おばさん(おねえさんではない・笑)は貴女を見ていると「福島は大丈夫だ」っていつも思えます。
光を放ちながらどんどん大きくなるちかちゃんを、これからも心から応援しています。
ありがとう^^
Commented by mikttymama at 2012-03-15 23:53
harunさま。

いつも温かい心をありがとう!
冷静で静かな判断、ご意見、本当に参考にさせていただいています。
いつか、harunさんにもお会いしたいですー^^
by mikttymama | 2012-03-09 09:18 | お料理教室・イベントのこと* | Comments(6)

福島の小さなお料理教室CookingStudio I-e(イーエ)のうちごはん。


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