これからの食糧事情。
2011年 09月 03日
そのお母様が福島から来た私をいろいろと心配してくださり、
こちらのお友達を毎日のようにご紹介くださったり、
絵本読み聞かせの会に下娘や末娘を呼んでくださったり。
山形の方は皆さん本当にあったかくて、日々感動しっぱなしです。
そんな中、またまたNちゃんママにお誘いを受け、
自然食品を取り扱っている風土然さんというお店の若奥様が
ナチュラルクッキング教室をされるとのことで
もちろん二つ返事で行ってまいりました。
圧力鍋での玄米の炊き方、食欲がないときの玄米スープ、
テンペを使ったハンバーグ、高野豆腐のカツサンド、
ブルーベリーシロップを入れたトマトマリネに
山形といえばコレ!の茄子のお漬物…。
たくさんの美味しいお料理をふるまっていただきました。
風土然さんへ伺って一番うれしかったのが、
仁井田本家さんの「旬味」を見つけた時。
我が家では欠かせない料理酒です。
郡山のお酒にこうして山形で出会えたのがとってもとっても嬉しかった。
もちろん、会津・平出油屋さんの菜種油もおいてありました。
山形市でも放射線については他人事ではないよ、私たちも気にしているけれども
この空気の中で「気にしています」と言うことはすごく勇気がいることなの。
そちらにいらした方の言葉です。
こちらも汚染されていないわけではありませんから。
空間線量は県の発表を見れば低いですが、幼稚園の地表50cmになると
0.1~0.2μSv/hあります。
県庁の側溝の汚泥を測れば、やはり0.5μv/hほどあったそうです。
どのくらいになれば安心できるのか、といえばやはり、
「元通りの放射線量」にならなくては完全に安心することはできないんだろうなぁと
しみじみ思いました。
その中で、どう気を付けて暮らしてゆくか。
やっぱり「食」だな、という結論にならざるをえない。
西日本で販売された腐葉土からセシウムが検出されている今、
放射線の実害は日本中に広がっていくと考えるしかありません。
これは福島県だけの問題などではなく日本という国としての問題です。
放射性物質が降り注いでいない安全な場所に汚染されたものを運び、
一体全体、日本の食糧事情はどうなってしまうんだろうと不安ばかりがつのります。
もしも私が海外にいて、今の日本国としての余りにも甘い暫定基準値をニュースで見たら、
made in japanの食べ物を好んで買いたいとは思わないでしょう。
日本人が、made in chinaの食べ物を避けた時と同じように。
そろそろ新米の季節。
会津坂下町で採れた、早生品種・瑞穂こがね。
放射性物質は不検出だったそうです(少しほっとしました)。
しかしながら、放射性セシウムの65%はふすまや胚芽に吸収されます。
(残留農薬なども同じ)
こうして美味しい玄米をいただけなくなる日が来るのでしょうか。
主食であるお米が安心して食べられないなんてこと、あっちゃならん!
いざ福島の外に出てみると驚くほど普通で
ものすごく違和感を感じます。
未だに福島第一原発からは毎日放射性物質が出ているというのに、
まるでもう終わってしまったかのような空気。
日本とはなんと平和な国だったのだろうと改めて感じます。
(もちろん、お知り合いになった方たちのように、
なかなかデリケートな問題で言い出せない雰囲気もあるのだろうと思いますが)
仁井田本家さんのように、郡山という地であっても
今までの姿勢を見れば信用のできる会社が作っているものであれば大丈夫ではと思います。
それでも不安ならば、直接聞いてみるとその企業の姿勢がよくわかります。
調味料だけでなく、野菜やお肉、お魚、卵…。
それぞれに"この生産者さんなら大丈夫"というものさしを持っていると
少し気が楽になるんじゃないでしょうか。
安心・安全な食品を選ぶことすらこーんなに大変になっちゃいましたから。
今日、下娘の幼稚園を決めました。
決めた理由のひとつは、敷地内に果樹園や畑があり、
栄養士さんが園内で毎日食事を作っていること。
腐葉土も職員の皆さんで作ってらっしゃって、地下水を使用しています。
もちろん調査もされていて、なるべく無農薬のものを…とのこと。
アレルギー食に対応してらっしゃるということで、
「食べさせられないものがあればおっしゃってください」
と言われました。
そんなわけで放射性物質が吸収されやすいものに関しては
食べさせる、食べさせないを親が決めることができます。
(私は牛乳も飲ませるつもりですが…。)
もうひとつ。
「外で遊ばせられない生活が、本当に辛かったです。」
そう申し上げたら、園長先生が「お辛かったでしょうね、お母さん。」
そう言って、一緒に泣いてくださったこと。
子どもはやっぱり、夏は日焼けしてめいいっぱい遊んで欲しい。
花も摘んで、虫も、土も触って。
山形でも、こうしてたくさんの出会いがあります。
ただ、ただ、毎日がありがたく過ぎています。
「ありがとうふくしまプロジェクト」。
子どもたちのおいしいの笑顔と、「いつもおいしいごはんをありがとう」
そんなお手紙・メッセージを、
農家さん、酪農家さん、漁師さんへお届けするプロジェクトです。
詳細はこちら→☆
ありふく専用アドレスはコチラhttp://ameblo.jp/mikttymama2/
この冊子を見てみたい!という方は、
■郡山市桑野3丁目13-13 めえぷるさん TEL 090-2952-0659
■会津若松市徒之町 ギャラリーひと粒さん TEL/FAX 0242-85-6658
E-mail hitotsubu2009@gmail.com
■いわき市小名浜 ゼリーのイエさん E-mail shop2009@zerry-house.com
へそれぞれ置いていただいてます。
お近くのお店に直接おいで頂くか、郵送等の場合はそれぞれのお店にお問い合わせくださいませ。生産者の方は無料、(配布していただける方はお申し出ください)一般の方の分は一冊250円、売り上げの全てを、ふくしま希望市場さんへ"土壌除染の資金"として寄付させていただきます。
現在JAすかがわ岩瀬はたけんぼさん(原本を飾っていただいてます♪)、
あいコープふくしまさん、㈱ヨークベニマルさん、郡山あおむしくらぶさん、酪王牛乳さんから福島県酪連さんなどに預かっていただきました。
誰かのあったかい気持ちで、一人でも多くの方が笑顔になれることを、願って。
ふくしまのいまを知ってもらうために。
ぜひぜひ応援お願いします!