fuku×fukuガールズCafe。
2012年 03月 30日
福島のオンナノコたちが集う団体、Peach Heartさん主催の
fuku×fukuガールズCafeに呼んで頂きました。
テーマは「日本食アレンジdeモテごはん」。
ステキ女子たちが大切なヒトの胃袋をぎゅっと掴めるような
そんなレシピで…とお願いされ、ちょっと気合が入ってしまった(笑)。

レシピの表紙は、こんなかんじに。

さぁーっ!レッスン開始よー


みんな真剣ですねぇ。

本日のメニューは…。
■玄米おこげおにぎり
■白菜とベーコンのトマトスープ
■ひじきと水菜のサラダ
■大根ステーキ~豚バラねぎ醤油のっけ~
■人参と黒糖のケーキ
■伊予柑マーマレード入り甘酒スカッシュ
大根は下ごしらえから。
面取りして隠し包丁を入れ、米のとぎ汁でゆでます。
万能調味料となる、ねぎ醤油も。
納豆に混ぜてもよし、蒸した野菜にかけてよし。
お肉やお魚にもよく合います♪
「ここがモテポイント!」って言うと、みんな真剣~(笑)。

たっくさん食べた後は、ポリフェノールたっぷりのカメリアティーを飲みつつ
ファシリテーターおぎんちゃん監修の元、女子だけのトークセッション。
自分らしく生きるためにどうする?っていうテーマでそれぞれにおしゃべりしました。
私の今までのことなども少々。
福島女子、本当にすばらしい女子力です。
放射能汚染で大変な今の福島にいる。
考えなしに、ただそこにいるわけじゃないんです。
これから子を産む若い世代は、子どもと母親に隠れて
ほとんど守られてはいません。
その中で、この今の福島でどう生きるかを真剣に考えて、受け止めて、
そしてちゃんと向き合っています。
私に息子がいたら、福島女子をお嫁さんにしてほしいくらい、
ひとりひとりが本当に人として魅力的。
あぁ。こういう柔らかでピュアな発想こそが、
今のこの混沌とした日本を変えてくれるのかもしれない。
福島は、絶対に負けないな。
そう確信できた、貴重な時間だったのでした。
ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました。
そして、Peach Haertの皆様、呼んでくださってありがとうございました。
「ありがとう」のホンモノを、
たくさん、たくさん積み重ねてゆける人生であれ!
日常をおくる。
2012年 03月 16日
「パンに合うものを」
というテーマで、持ち寄りランチ会となりました。

クリームチーズやトンカツ、パプリカのソースに牛肉といんげんのケチャップ炒め、
ベーコン風味のポテトサラダや水菜のサラダ…とっても豪華なお昼ごはんになりました。
私はひじきと水菜のサラダと甘酒を炭酸で割って柚子を入れた飲み物を持参。
震災前は普通にやっていたこんなおうちカフェ。
本当に久しぶりで、何だか泣きそうになってしまった。

夜は山形の郷土料理、納豆汁と青菜漬け(せいさいづけ)&卵のチャーハン。
黒米をたくさん入れたので、もちっとしたチャーハンになりました。
納豆汁は、大根、ネギ、こんにゃく、油揚げ、豆腐、芋がら、なめこ、せりに
納豆と麹をすりこぎで細かくしたものと味噌を入れて出来上がり。
本当に美味しいんです!
青菜漬けも山形を代表するお漬物。チャーハンにするのに味が決まりやすいのがウレシイ。

こちら山形でも、ちょっとだけお料理教室をさせていただいています。
先日は鈴川コミュニティーセンターというところで、
SlowFoodYamagataの岡田喜志子先生のアシスタントに入り、
河北新報さんにちょこんと載せていただきました。
よみがえりのレシピ製作委員会の皆様や喜志子先生との出会い。
福島から避難していらっしゃるママさんたちとの出会い。
そして、お茶に呼んでくださる山形のママさんたちとの出会い。
前に進めば、悪いことばかりではないと
日常の幸せをかみしめていたのでした。
あたりまえの幸せ。
2012年 03月 11日

2012.3.11を迎えました。
その前日、私は娘のために、このキャラメルを作りました。
なんでもないその日が、どれだけ幸せだったのだろうと、
今になってよくわかります。
あの地震があった日。
主人は仙台出張でした。
ひとり、郡山の家で娘を抱え、
ダイニングテーブルの下で地震が治まるのを待ちました。
割れた食器が辺りに散乱し、地震が治まってはじめにしたことは
3人娘の靴を玄関へ取りに行き、履かせることでした。
仕事を持つ夫とは、また一緒にいられない。
私は、山形。
夫は、福島。
家族がバラバラ。こんな辛いことはない。
でも、私の大切なひとは、今生きています。
そして、そんな大切な人を失った人たちがたくさんいます。
あのひとが生きている。それだけで十分。そう思わないと、ばちが当たる。
そう思っています。
3.11。
私はまた、キッチンに立ち、何かを作ると思う。
大切なひとが生きてゆくための、おいしいものを作ろうと思う。
当たり前の幸せをかみしめるために。
大切なあのひとを想う皆様にもう一度、このレシピをお贈りします。
げんきのでるキャラメル(今回作った、分量の目安)
■材料(約40個分)
ピーナツバター 大さじ3、はちみつ 大さじ4、グラニュー糖 50g
きな粉 大さじ4、牛乳 150cc
■作り方
1.厚手の鍋に、材料をすべて入れて中火にかけ、木べらでよく混ぜながら
煮詰める。
2.13×18cmのバットにラップをしいて、1を入れて平らにのばす。
その上からさらにラップをして、冷凍庫で30分冷やす。
3.食べやすい大きさに切ったら出来上がり。
■黒ゴマきなこで作ってもおいしくできます。
ソフトキャラメルにしたい場合は、きな粉を抜いて、牛乳を生クリームにして
煮詰めてください(一晩冷蔵庫に寝かせて切る)。
溶けやすいので、保存は冷蔵庫で5日ほど。冷凍してもOK。
ツナガリ。
2012年 03月 09日
SlowFoodYamagata岡田喜志子先生作・いろいろ団子
2012.3.8、鈴川コミュニティーセンターお料理教室にて)

もう少しで、あの日から1年が経つ。
テレビや新聞は、特別報道番組でいっぱいだ。
この1年、今までにはないくらいたくさんのことを考えた。
毎日、毎日、命とは何だろう、生きるとは何だろうということと向き合ってきた。
そして、幸せとは何だろうと。
自分は本当に中途半端だなぁといつも思う。
避難しているけど福島で「放射能と食」をテーマに仕事をしていて、
福島の食べ物を「大丈夫なものもたくさんありますよ」って宣伝している。
避難者の会などをやっていて、
山形へ避難した人たちが落ち着いて暮らせるように、
福島県に「県外避難者のために、ここはこうしてほしい」とお伝えしたりもしている。
一方で、「原発を今すぐ止めて!」そこには未だにベクトルが向かない。
こんだけ苦しめられたのだから、それは今すぐなくなったらいいと思うけど
目の前の大変な思いをしている人たちの生活に目を向けることだけで手一杯。
小さい子どもを抱えて未来を考え行動している人たちを見ても、
主人のことや主人の仕事での立場。父や母や、大切な友のこと。
いろんな柵みたいなものがあって自分にはできないなぁ…と思う。
そこまで大きく、広くは考えられない。
そんなわけで、あーあ、私って中途半端だなぁ、といつも思うのだ。
女性は、結婚すると「○○さんの奥さん」と呼ばれるようになる。
そして子を産むと「○○ちゃんのお母さん」と呼ばれ、
ちょっと仲良くなると「○○ちゃんママ」、
もっと関係が深くなると、やっと「○○さん」と言ってもらえる。
もっともっと仲良くなると、下の名前で「○○ちゃん」!
そうして積み上げてきた小さいけれど大切なコミュニティを、原発事故はバラバラにした。
放射能を、気にする気にしない。
福島産の食べ物を、食べる食べない。
洗濯物を、外に干す干さない。
東電の賠償金が、出る出ない。
福島を離れる離れない。
女性は共感し合うことで自分を支えている。
友達とお茶を飲むのもそういうことだ。
共感し合えないお茶会は、女性にとって苦しいものだと思う。
大切な人と共感し合えないこと。
これが一番、一番辛かった。体がバラバラになりそうだった。
たくさんの選択肢があり、たくさんの道ができた。
無茶苦茶だけど、私は全てを肯定したい。そういう考え方もあるよね、そうだねって。
中途半端な自分ができることは、福島の人たちが悩んで悩んで決めた、
全ての道にNoを言わないこと。
そして、福島の内と外を繫げること。
人と人、心と心を繫ぐ、そんな場所を作ること。
自分と違う道を選択したひとたちが何を望んでいるのか、
話しを聞きたい。そして、助け合いたい。
だって、同じ辛さを味わった、唯一分かり合える存在だと思うから。
繫ぎたい。福島を。もう一度、繋がりたい。
本当の復興は、そこから見えてくる気がする。
ふくしまFM RADIO GROOVE。
2012年 03月 01日

「みきてぃさーん!ご無沙汰してます

聞きなれたあのキレイな声(もちろん声だけでなく顔も美しいのですけど)。
ふくしまFMのメインパーソナリティー、小野寺彰子さんよりお電話を頂きました。
3.11から約1年が経とうとしています。
放射能に対する不安。食に対する不安。
どこにいてもその不安は消えませんが、
せめて日常は楽しくしたいもの。
お料理って楽しい!食べるって素敵!
そんなことを思い起こしてもらえるようなレシピを
ふくしまFMさんでご紹介させていただくことになりました。
3月5日(月)~3月9日(金) 17:55~
~mikttymamaこと中村美紀のレシピ紹介~
・雑穀入りおこげおにぎり
・蕪の塩麹サラダ
・バナナミルク
・金平ごぼうの黒米ピザ
・タルトタタン風アップルケーキ
5日連続、5つの美味しいレシピを皆様へお届けします。
放送終了後、レシピはふくしまFMのHPへUPされます。
そして、福島を離れたお母さんはこちらで聞けますよ♪
「radico.jp復興支援プロジェクト」
http://fukkou.radiko.jp/
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私なりの想いをのせて。全国にいるあなたの元へ届きますように。